研究概要 |
ルビジウム原子気体のボース凝縮相生成の第一段階として,超高真空内(〜10^<-11>torr)における原子の磁気光学トラップ(MOT)を実現した.MOTへの原子の供給は,低真空槽に用意された別のMOTの原子を連続的に輸送することによって行うが,その輸送法に過去にない簡便で効率的な手法を用いた.それは,2つの真空槽を結ぶ輸送管によって,MOTのレーザー光が遮られることにより生じる輻射圧のアンバランスを利用し,MOTから低速原子ビームを抽出するものである.測定の結果,約1分間で10^9個の原子を超高真空槽にロードできることが確かめられた.これは,今後のボース凝縮相生成実験を飛躍的に容易にする.
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