研究概要 |
○暖温帯に分布する常緑高木シラカシを異なる温度環境で育成し、その光合成特性を比較した。その結果、光合成系における二つの部分反応、リブロース二リン酸の炭酸同化と再生の能力のバランスが生育温度によって変化していることを見出し、さらに、その変化が光合成の温度依存性の変化の原因であることを明らかにした。この結果を論文にまとめ、発表した(Hikosaka K, Murakami A,Hirose T,1999.Plant,Cell and Environment 22: 841-849)。 ○(原生種は) 地中海性気候に分布するキョウチクトウを用いて同様の実験を行い、ガス交換特性に加え、部分反応をになうタンパク質の量変化の測定を現在進めている。
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