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1999 年度 実績報告書

マメ科植物と根粒菌の共生機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11740455
研究機関広島大学

研究代表者

藤江 誠  広島大学, 工学部, 助手 (20274110)

キーワード細胞内共生 / 窒素固定 / レンゲソウ / マメ科植物 / プロテアーゼ
研究概要

1.根粒特異的プロテアーゼの解析 f32は、我々がレンゲソウより取得した根粒特異的遺伝子で、プロテアーゼをコードしている。f32タンパクは、根粒内の老化した細胞で発現し、不用になった細胞成分を分解・転流し、再利用するために機能すると考えている。この仮説を検証するために、in situハイブリダイゼーションで発現を調べたところ、根粒先端の感染直後の細胞ではシグナルは弱いが、根粒基部の老化した細胞では強いシグナルが認められた。根粒内にあっても、菌が未感染の細胞では有意なシグナルは得られなかった。これらの結果は、f32が老化した細胞において機能するという仮説を支持している。f32がプロテアーゼをコードしていることを、検証するために発現ベクターを用いてタンパク質を発現させ、プロテアーゼ活性の測定を試みが、タンパク質が不安定であり、活性測定を行うことは出来なかっった。
2.シロイヌナズナよりのダイナミン様遺伝子AS-1の解析 AS-1は、レンゲソウ根粒より取得した遺伝子で、ダイナミンに高い相同性を持ち、根粒中での膜輸送への関与等が考えられる。現在までにAS-1遺伝子の全長の取得を試みてきたが、本年度に、シロイヌナズナのAS-1ホモログであるADL3が報告された。そこで、報告された配列を基にADL3の抗体の作製を試みた。N末端側、約22Kdaを発現ベクターpGEX4T-3に接続し大量発現を行った。目的タンパク質を精製後マウスに免役した。しかし、十分に抗体価の高い抗血清を得ることは出来なかった。タンパク質の安定性に問題があるのではないかと考えられる。今後、発現させる部位を変更して、ADL3に対する抗体の取得を再度試みる予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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