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1999 年度 実績報告書

水素終端シリコン表面上の金属選択析出機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11750032
研究機関早稲田大学

研究代表者

原 謙一  早稲田大学, 理工学部, 助手 (40298162)

キーワード電気化学STM / 電気化学AFM / 水素終端 / シリコン / サイクリックボルタモグラム / 可視光 / バンドギャップ / Si(111)
研究概要

1,電気化学STMを用いた選択析出サイトの特定
本研究では、水素終端Si(111)表面上の銅の析出サイトをAFMおよび電気化学STMにより観察し、特定することに成功した。まず、電気化学STM/AFMを改造し、ノイズ対策などを行った。また、電気化学STM用探針作成方法を最適化し、ファラデー電流を20pA以下に抑えた。その結果、水素終端シリコン表面の電気化学in-situ観察が可能となった。観察結果から考えられる仮説は、「1つの水素により終端されているシリコン原子は析出サイトとは成りえず、少なくとも2つの水素により終端されているシリコン原子が析出サイトになる」、ということである。
2,電気化学測定による固液界面の電気特性からの評価
本研究では、まず、既製品の電気化学測定装置とDACボードを組合せ、コンピュータによる高性能電気化学装置を製作した。本装置では、電気化学の基本的な測定法であるサイクリックボルタモグラムに加え、簡単な高級言語のプログラミングによりステップ波や方形波を用いた電気化学測定が可能である。この測定装置を用いてシリコン表面の電気化学反応に関する研究を行った。その結果、半導体表面における電気化学反応には、光照射が大きく影響し、シリコンの場合可視光が特に影響大だと判明した。これは、可視光がシリコンのバンドギャップ程のエネルギーを持つためである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Ken-ichi HARA: "Nudeation and Growth of Cu Adsorbates on Hydrogen-torminated Si(u1) in Solution"Japanese Journal of Applied Physics. Nol.38 Part1 No.12A. 6860-6863 (1999)

  • [文献書誌] Ken-ichi HARA: "Single-ion detection using nuclear track detector CR-39 Plastic."Review of Scientific Instruments (AIP). Vol.70 No.12. 4536-4538 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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