研究概要 |
本研究の目標は,火炎解の安定性解析を実施することによって,定常解の存在領域からはずれる消炎現象だけではなく,定常状態の不安定化によって振動や消炎が起こることを示すことにある.これまでに実施した消炎実験の過程で見いだした火炎の振動現象を,素反応数値計算コードで再現し,その機構を明らかにする.初年度である今年度は,定常解ソルバによって実験条件に相当する定常解を見いだし,非定常コードの開発へと進めて,火炎の過渡的な応答を調べている.当初の予定通り,平成12年度の安定性解析に備える体制を整えた. 燃焼器壁等への損失や消炎直前における振動現象のメカニズムが同一のものと見られる一方,異なる輸送形態に起因する振動現象が起こる可能性があり,また消炎についてもその可能性があるものと考える.
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