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1999 年度 実績報告書

マルチユーザ受信技術を用いたITS車車間通信用最適アクセス方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750322
研究機関京都大学

研究代表者

村田 英一  京都大学, 大学院・情報学研究科, 助手 (60252475)

キーワード移動体通信 / フェージング / 同一チャネル干渉 / 高度道路交通システム / 車車間通信 / 無線アクセス方式 / 計算機シミュレーション
研究概要

本研究は,ITS車車間通信ネットワークの実現に向けて,特にその信号伝送方式に焦点をあてて行っている.車車間通信ネットワークでは,全体を統制する専用の制御局が存在しないため,各車が発射する電波の干渉(混信)が信号伝送上の最大の課題となる.本研究では,車車間通信ネットワークに適した信号伝送方式,特に周波数の利用効率を改善するマルチユーザ受信技術を前提に最適アクセス方式について研究を行っている.
11年度における研究成果は以下の通りである.
・アクセス方式として時分割通信を仮定した場合に問題となる周波数,スロット割り当て方式について研究を行い,自律分散型アルゴリズムを提案した.これは車両の追い越しなどにも対応したものである.
・車両間時刻同期方式について研究を行い,簡易なアルゴリズムによって実用上充分な精度が自律分散的に得られることを明らかにした.
・ITS車車間通信に適した無線アクセス方式を明らかにするために,符号分割方式,時分割方式を詳細に検討し,計算機シミュレーションによって特性比較を行った.その結果,時分割通信方式が優れていることを明らかにした.また,マルチユーザ検出技術を用いれば時分割方式のユーザ収容能力を最大3倍にまで高められることを明らかにした.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 島津 義嗣,村田 英一,吉田 進: "車車間通信における自律的パケット中継制御法"電子情報通信学会論文誌B. J82-B. 2018-2025 (1999)

  • [文献書誌] 佐竹,中,村田,吉田: "車車間通信における自律分散的な車群形成方式の基礎検討"電子情報通信学会技術研究報告. RCS99-75. 73-78 (1999)

  • [文献書誌] 中,佐竹,村田,吉田: "車車間通信における同期捕捉システムの一検討"情報理論とその応用シンポジウム(SITA'99). 73-76 (1999)

  • [文献書誌] 佐竹,中,村田,吉田: "ITS車車間通信における自律分散型車群形成方式の初期収束特性"情報理論とその応用シンポジウム(SITA'99). 77-80 (1999)

  • [文献書誌] Sakata,Naka,Murta,Yoshida: "Performance evaluation of autonomous decentralized vehicle-grouping protocol for vehicle-to-vehicle communications"IEEE Vehicular Technology Conference(VTC2000-spring),Tokyo. (2000)

  • [文献書誌] Murta,Nakao,Yoshida: "Cochannel interference cancellation technique for vehicle-to-vehicle communications"IEEE Vehicular Technology Conference(VTC2000-spring),Tokyo. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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