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1999 年度 実績報告書

人体による影響の少ないVHF帯小形携帯用アンテナの研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750341
研究機関秋田県立大学

研究代表者

笹森 崇行  秋田県立大学, システム科学技術学部, 講師 (40261581)

キーワードVHF / 無線端末 / 反共振アンテナ / インダクタンス / スリーブ / ヘリカルアンテナ
研究概要

VHF帯携帯無線端末用アンテナとして,従来は4分の1波長モノポールアンテナや垂直モードヘリカルアンテナを用いるのが一般的であった.しかしながら,このような携帯端末用アンテナの特性は無線端末の筐体を手で持ったときに大きく変化し,安定した通信が困難となることが知られている.本研究でははじめに,筐体を手で持ったときと持たないときのアンテナ特性の変化を実験により示した.2種類の市販のヘリカルアンテナと1種類の自作のヘリカルアンテナを用いて実験した結果,VSWRの最小値は0.37から0.85変化し,VSWRが最小となる周波数は3.36%から4.00%変化することが明らかになった.
つぎに,全く同じ筐体に我々の提案する2分の1波長モノポールアンテナや同じ共振条件(反共振)となるヘリカルアンテナとインダクタンスとスリーブを取り付けることにより,筐体を手で持ったときと持たないときのアンテナ特性の変化を実験により示した.ここでは,直径は同じでアンテナ長が370mmから710mmまでの5種類のヘリカルアンテナと,アンテナ長が995mmのモノポールアンテナを用いた.実験結果は,VSWRの最小値の変化は0.004から0.197,VSWRが最小となる周波数の変化は0%から0.51%となり,従来のアンテナと比較すると手で持つことによる影響が非常に小さいことが明らかになった.さらに,これまでの実験結果をまとめることにより,ヘリカルアンテナのアンテナ長に対する周波数帯域幅を明らかにした.この結果を用いることにより,通信システムごとに必要となる周波数帯域幅が決定できれば,ヘリカルアンテナの長さを決めることができる.
一方,研究計画で取り上げていたインダクタンスとスリーブの詳細な検討については,十分に検討することができなかった.これについては,来年度に実施する予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takayuki Sasamori: "A Helical Antenna for VHF Portable Radio Terminal"Proceedings of the 2000 China-Japan Joint Symposium on Antennas and Propagation. 75-78 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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