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1999 年度 実績報告書

知識情報とあいまいさを考慮した画像処理によるリニアメントの解析法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11750347
研究機関秋田大学

研究代表者

景山 陽一  秋田大学, 工学資源学部, 助手 (40292362)

キーワードリモートセンシングデータ / リニアメント / 画像処理 / 地質構造 / リニアメント図 / 知識 / SARデータ / TMデータ
研究概要

専門家は限られた地表の起伏や形態を手がかりとしてリニアメントを抽出している。そこで本研究では,専門家の知識情報とあいまいさを考慮した画像処理によるリニアメント抽出法の開発を目的とし,秋田県南部に位置する秋ノ宮を対象地域として検討を加えた。本研究で行った検討・考察をまとめると以下のようになる。
1,専門家の作成したリニアメント図(NEDO発行)と地形を比較するため,水系に着目し,河川の浸食状況を示す起伏量を算出して検討を加えた。その結果,断層との対応が明確なリニアメントほど水系と一致する傾向のあることを明らかにした。また,起伏量の変化域と鞍部においてリニアメントの存在していることを示した。
2,航空機により取得されたSAR(Synthetic Aperture Radar)データ(NEDO発行)を用い,考案しているリニアメント抽出法により得られた線分要素と地形を比較したところ,線分要素の多くは水系や起伏量図の変化域・鞍部に対応していることを確認した。
3,専門家の抽出リニアメントと抽出法による線分要素を比較したところ,局所的な地形との対応や地形特徴の捉え方は類似しているものの,大局的には異なった線分要素の得られている場合も存在した。専門家は地質構造を大局的に捉えるとともに,その周辺の地形的特徴を加味してリニアメントを抽出している。そのため,精度良い線分要素を抽出する上で必要となる線分の連結処理などについてさらに検討を加える予定である。
4,ランドサットTM(Thematic Mapper)データを用い,抽出法により得られた線分要素について検討を加えた。用いたバンドデータにより得られる線分要素も異なるものの,複数のバンド情報を組み合せることにより地形情報を反映した線分要素の得られることが示唆された。そのため,複数のバンド情報を用いた抽出アルゴリズムについても検討を加える予定である。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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