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1999 年度 実績報告書

形状モデリングのための曲線・曲面要素の抽出とその分析

研究課題

研究課題/領域番号 11750352
研究機関和歌山大学

研究代表者

森山 真光  和歌山大学, システム工学部, 講師 (00283953)

キーワード曲線・曲面要素 / 形状モデリング / 形状計測 / セグメンテーション / 自然造形物
研究概要

曲線・曲面要素の抽出する入力データとして,以下の様な形状を計測した.
1)グラフィクデザイナの描いた作品の平面曲線
2)自動車のデザイン段階で作成されるクレイモデルの空間曲線
3)ヒトや動物などの自然造形物曲面
1)はA0ディジタイザ(セイコーインスツメンツ(株),DH-95X3)を用いて計測し,結果を0.25mmピッチの2次元点列で保存した.現在はこの点列データから曲線要素を抽出するアルゴリズムの検討を行っている.具体的な方法としては,点列をスプライン関数で当てはめ,スプラインの節点位置から曲線のセグメンテーションを行うことを考えている.
2)は接触式形状計測装置(東京貿易テクノシステム(株),Layout machine)を用いて計測し,結果を平均0.5mmピッチの3次元点列で保存した.この点列から手動でセグメーションを行い,曲線要素を抽出した.さらに曲線要素を「曲率の変化の仕方」と「ボリューム」で分析し,その結果を用いて造形における曲線要素の体系化を行った.この研究をまとめて,国際会議VL'99で発表した.
3)は光学式非接触形状計測装置(カナダInSpeck社,InSpeck3D-M)を用いて計測し,結果を0.5mmピッチの3次元格子データとテクスチャで保存した.光学式非接触形状計測装置では,1度の計測で1方向からの距離画像しか得られない.そこで,多方向の距離画像を3次元形状モデルに統合するシステムを開発した.このシステムを用いて,和歌山大学に保存されている日本狼の剥製の3次元形状モデルを作成した.日本狼の剥製は世界で5体しか現存しておらず,非常に貴重であるので,この3次元形状モデルをインターネットで公開する電子仮想博物館を構築した,この成果を国際会議AMS'99で発表した.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉本富士市,原田利宣,森山真光,吉本芳英: "実数を遺伝子とした遺伝的アルゴリズムによるデータあてはめ"情報処理学会論文誌. 第41巻第1号. 70-82 (2000)

  • [文献書誌] T.HARADA,F.YOSHIMOTO,M.MORIYAMA: "An asethetic surve in the field of industrial design"Proc.of IEEE Symposium on Visual Language'99. 38-47 (1999)

  • [文献書誌] M.MORIYAMA,T.HARADA,F.YOSHIMOTO: "Building 3D Models from the stuffed specimen of a Japanese Wolf toward Exhibiting in Virtual Museum"Proc.of the IASTED International Conference Applied Modelling and Simulation. 443-446 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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