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1999 年度 実績報告書

制御系の設計から実験までをシームレスに学習できるモーバイルCAIシステムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 11750386
研究機関東京工業大学

研究代表者

古賀 雅伸  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (90251644)

キーワード制御系CAD / CAIシステム / 制御系設計 / リアルタイム制御 / 無線LAN
研究概要

多くの制御系CAIソフトウェアは制御系の解析、設計、シミュレーションをサポートするが、リアルタイム制御機能を提供しないので、制御実験は別のソフトウェア環境で行われる。大学の実験演習や企業の研修では、高額である実験装置は数台しか準備されていないため、順番待ちや交代に時間がかかり、効率的に実験が行えない。
本研究では、モーバイルコンピュータによる実験装置の共有を実現することにより、制御系の解析、設計、シミュレーションからリアルタイム制御実験までをシームレスに学習できるCAIシステムを開発することを目的とする。モーバイルコンピュータと実験装置は低速なワイヤレスなネットワークで接続されるので、実際にシステムを開発し、データ転送速度の影響を調べ、コンピュータの配置について検討した。具体的には、
1 申請したパーソナルコンピュータと2台のノート型コンピュータに無線LANアダプタを取り付け、ワイヤレスな通信を実現するモーバイル環境を構築した。
2 リアルタイム制御時に通信するデータ量を決めるため、コンピュータの配置について検討し、低速な通信速度の影響を実験により調べた。
そして、申請者が開発した科学技術計算ソフトウェア(MaTX)を申請した開発ソフトウェアを用い、申請したパーソナルコンピュータ上で稼動するいくつかのOSに移植し、ネットワーク通信およびリアルタイム制御について検討した。その結果、構築したモーバイル環境でリアルタイム制御実験が可能であることが分かった。また、ソフトウェアを稼動させるOSとしてLinuxが適していることが分かった。利用者が多いと思われる市販のOSであるWindows95/98についても検討していくこととした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Masanobu Koga: "MaTX/RtMaTX: A Freeware for Integrated CACSD"Proc.of 1999 IEEE International Symposium on Computer Aided Control System Design. 451-456 (1999)

  • [文献書誌] 古賀 雅伸: "Linux・WindousでできるMaTXによる数値計算"東京電機大学出版. 489 (2000)

  • [文献書誌] 古賀 雅伸: "制御・数値解析のためのMaTX"東京電機大学出版. 301 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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