研究概要 |
平成11年度の目的 制御の現場において、その有効性が広く認められている経験的な制御手法であるゲインスケジューリングとアンチワインドアップ補償について,以下の課題に対し先端制御理論の立場から明確な見通しを与える。 ○ゲインスケジューリング,およびアンチワインドアップ補償に対する先端制御理論の考え方に基づいた新しい枠組の設定と,その性能解析 平成11年度の実績 ○ゲインスケジューリング 状態に依存したパラメータによりスケジュールされる自己スケジューリングパラメータを持つ線形システムという枠組を提案した。また、性能解析として、このシステムのL^2ゲイン解析法を与え、その有効性を数値例で確認した。 ○アンチワインドアップ補償 これまであまり理論的な扱いがなされてこなかったワインドアップ現象に対し,状態/出力可到達集合に基づいた定式化を与えた。また,この定式化に基づき,アンチワインドアップ補償の性能解析手法を提案しその有効性を確認した。
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