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1999 年度 実績報告書

離散事象システムに対するロバストなスーパバイザの設計とその生産システムへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 11750395
研究機関和歌山大学

研究代表者

高井 重昌  和歌山大学, システム工学部, 助教授 (60243177)

キーワード離散事象システム / スーパバイザ制御 / ロバスト制御
研究概要

本研究により,以下の成果が得られた.
1.離散事象システムのスーパバイザ制御を入出力セマンティクスのもとで考察した.そして,複数の対象システムに対して,部分観測のもとで制御仕様を満足するようなロバストスーパバイザが存在するための必要十分条件,およびその条件を満足する制御仕様の部分言語の構成法を明らかにした.
2.完全観測のもとでの離散事象システムのスーパバイザ制御において,スーパバイザの許容性とロバスト性との間の関係について考察した.そして最もロバストな最大許容スーパバイザの構成法,および最も許容的な最大ロバストスーパバイザの構成法を提案した.
3.離散事象システムの分散スーパバイザ制御において,複数のローカルスーパバイザの制御動作が停止しても,制御仕様が満足されるような耐故障性を有する分散スーパバイザが存在するための必要十分条件,およびその条件を満足する制御仕様の部分言語に構成法を明らかにした.
4.離散事象システムに対して,完全分散スーパバイザを構成した場合,一般に冗長なローカルスーパバイザが存在する.そこで,構成された完全分散スーパバイザから冗長なローカルスーパバイザを削除し,ローカルスーパバイザの集合を極小化する多項式オーダのアルゴリズムを提案した.
5.任意の制御パターンをもつ離散事象システムに対して,部分観測のもとで制御仕様を満足するようなスーパバイザが存在するための必要十分条件,および制御パターンの集合が和に関して閉じているという仮定のもとで,得られた条件を満足する制御仕様の部分言語の構成法を明らかにした.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Shigemasa Takai: "Robust control of partially observed discrete event system in the input/output semantics"Proceedings of the 14th IFAC World Congress. J. 7-12 (1999)

  • [文献書誌] Shigemasa Takai: "Design of robust supervisors for prefix-closed language specifications"Proceedings of the 38th IEEE Conference on Decision and Control. 1725-1730 (1999)

  • [文献書誌] Shigemasa Takai: "Reliable decentralized supervisory control of discrete event systems"Proceedings of the 38th IEEE Conference on Decision and Control. 2224-2229 (1999)

  • [文献書誌] Shigemasa Takai: "Minimizing the set of local supervisors in fully decentralized supervision"IEEE Transactions on Automatic Control. 44・7. 1441-1444 (1999)

  • [文献書誌] 高井重昌: "任意の制御パターンをもつ部分観測システムのスーパバイザ制御"システム制御情報学会論文誌. 12・8. 498-504 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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