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1999 年度 実績報告書

石炭灰,特に非JIS灰を有効利用したコンクリートへの実構造施工に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750415
研究機関徳島大学

研究代表者

山地 功二  徳島大学, 工学部, 助手 (60304549)

キーワードIII種フライアッシュ / IV種フライアッシュ / 実構造物施工 / 経時変化 / 品質管理 / 強度特性 / 耐久性 / 水密性
研究概要

本研究では,非JIS灰(1999年4月に規格改正により,III種フライアッシュおよびIV種フライアッシュに属する)混入コンクリートの一般土木構造物への適用を目的とし,生コンクリート工場で最も需要の多い配合をベースにIII種フライアッシュを細骨材の一部に代替使用したコンクリートを生コン実機プラントで製造・管理し,実構造物施工に関する適用性を検討した。一方,IV種フライアッシュ混入コンクリートの諸性質について実験室レベルで検討した。以下に,本年度において得られた知見について記す。
1)III種フライアッシュを10および20%細骨材に代替使用したコンクリートについて,フレッシュコンクリートの経時変化は普通コンクリートとほぼ同様の挙動を示し,トラックアジテータ車による運搬時間は,60分間までであれば問題なく輸送可能である。
2)圧縮強度の変動状態は,普通コンクリートとほぼ同程度であり,高い強度発現性を有する。また耐久性および水密性についても改善および向上する。
3)現場施工についてIII種フライアッシュを10%代替したコンクリートについては普通コンクリートと同様に施工できるが,20%代替コンクリートはブリーディング水が少なく,表面仕上げがやや困難となる。
4)IV種フライアッシュ混入コンクリートは,III種のものより高性能AE減水剤の使用量を大幅に低減することができ,強度特性,耐久性および水密性は普通コンクリートよりも優れており,またIII種フライアッシュ混入コンクリートとほぼ同程度である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 橋本親典、山地功二、横手晋一郎: "III種フライアッシュを用いたコンクリートの実構造物施工"第10回生コン技術大会研究発表論文集. 23-28 (1999)

  • [文献書誌] 馬越唯好、橋本親典、山地功二: "III種フライアッシュを多量に用いたコンクリートの実構造物施工"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.21・No.2. 139-144 (1999)

  • [文献書誌] Noritsugu YAMAJI 、 Chikanori HASHIMOTO Kiyoshi KOHNO 、 Tadayoshi BAKOSHI: "Some Properties of concrete Using Fly Ash of Type III"Proceeding of the Second international Conference on Advanced Materials Development and Performance. 534-539 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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