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1999 年度 実績報告書

波動場の内部諸量の時間・空間分布特性に着目した砕波変形機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11750461
研究機関熊本大学

研究代表者

山田 文彦  熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (60264280)

キーワード画像解析 / 質量保存性 / 内部特性 / 砕波形式 / 空間波形
研究概要

本研究は、砕波形式が異なる場合での内部諸量(速度場・運動エネルギーなどの)時間・空間分布を比較することで、砕波変形のメカニズムを実験的に解明しようとするものである。ここで、流れの可視化手法(画像解析)は流速の空間分布が容易に得られるうえ、最近では、気泡混入後の解析例も報告され、波動場の内部特性を解明するうえで非常に有効な手法となっている。そこで、今回は一様斜面上での非砕波、崩れ波砕波、巻き波砕波、を対象とした可視化実験及び画像解析を行い、砕波変形過程(水平床〜砕波点)での内部特性を調べるとともに空間波形との関係などについても検討を行った。本研究で得られた結論を要約すると以下のとおりである。
1)崩れ波砕波および巻き波砕波では、水平方向流速の最大値が入射位置での波速の0.4〜0.5倍程度で砕波する。これは砕波水深での波速を用いて換算すると流速波速比が0.5〜0.7で砕波することに相当し、片山・佐藤(1993)が示した砕波条件を指示する結果となる。
2)砕波変形過程においても内部諸量は砕波形式により異なった分布特性を有し、特に、流速の分布特性により両砕波形式の相違をよく表現しうることがわかった。
3)砕波形式によりその内部諸量は、空間的に異なった分布特性を有する。また、その要因の一つとして、波峰部に働くせん断応力の分布特性の相違が考えられることを指摘した。
4)内部諸量の分布は空間波形とも密接に関係しており、特に、空間波形の非対称性は重要なパラメータであることを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山田文彦、滝川 清、高山浩介: "画像解析による砕波変形過程の内部特性と砕波形式および空間波形との関係"海岸工学論文集. 46. 135-139 (1999)

  • [文献書誌] F. Yamada & K. Takikawa: "Determination of internal characteristics of breaker deformation using PIV which satisfies mass conservation"Proc. of 27^<th> International Conference on Coaatal Engineering. (印刷中).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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