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2000 年度 実績報告書

プライシングなどによる交通流動の変化を考慮した環境影響の算出に関する方法論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750466
研究機関筑波大学

研究代表者

古屋 秀樹  筑波大学, 社会工学系, 講師 (80252013)

キーワードプライシング / 環境影響
研究概要

本研究では,対象地域として土浦・つくば周辺地域を取り上げ,TDM施策の1つであるコードンプライシングが実施された場合の影響を交通流動ならびに環境影響の観点から明らかにすることを目的とする.土浦・つくば地域の人口は以前増加が続いており,平成7年現在約29万人となっている一方,公共交通機関への依存度が低く,自動車分担率の比較的高い地域といえる.特に,土浦中心部では茨城南部の中心都市としての機能を有することや南北と東西を結ぶ道路ネットワークの結節点であることから,通過・進入する車両の増加で交通渋滞が深刻化している.その対応策として,土浦・つくば地域に流入する車両に対して課金するプライシングを取り上げ、その影響を把握した.
プライシング実施にともなう交通抵抗の増加によって,コードンで囲まれる地域の集中交通量やこれら地域を目的地とする分布交通量の減少が予測される.しかしながら,特に分布交通量のモデルを用いた推計精度が十分高くないことなどから,プライシングが交通機関選択行動,経路選択行動に影響を与えるものと仮定して,プライシング実施前後における交通流動の変化を明らかにした.
その結果,プライシング前後で自動車による汚染物質の排出量が改善され,交通渋滞の解消に加え,環境改善に効果があることが分かった.今後の課題として,発生・集中,分布交通量の変化を考慮した分析,道路交通流・排出原単位に対する検証,ドライバー・プライシング実施主体を含めた包括的な費用便益の把握,徴収料金の合理的支出に関する考え方の整理があげられる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 矢島岳幸,古屋秀樹: "車両挙動を考慮した自動車排出ガス総量の算出手法に関する研究"第27回関東支部技術研究発表会講演概要集第4部門. 662-663 (2000)

  • [文献書誌] 金山直司,古屋秀樹,岡本直久,石田東生: "車両位置データの取り込み手法に関する基礎的研究"第28回関東支部技術研究発表会講演概要集第4部門. (印刷中). (2001)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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