研究概要 |
実験室内で様々な種類のアスファルト混合物を作製し,それらのすべり抵抗をDFT(Dynamic Friction Tester)によって測定するとともに,表面のマクロテクスチャをCTM(Circular Texture Meter)によって測定した.また,同一のアスファルト混合物のマクロテクスチャをサンドパッチ法によって測定して得られた平均テクスチャ深さ(MTD)とCTMによって得られた平均プロファイル深さ(MPD)を比較し,MTDとMPDの回帰式を求めた.この回帰式を用い,CTMとDFTの測定データら国際摩擦指標IFI(F60,Sp)を算出した.ここで,F60は60km/hにおける摩擦係数を,Spは摩擦係数の速度依存性を表している. 許容できるIFIの最小レベルをF60^*=0.3,Sp^*=100km/hに設定し,本研究で作製したアスファルト混合物の摩擦性能を評価した.その結果,排水性アスファルト混合物およびホットロールドアスファルト混合物の摩擦性能は良好と評価されたが,密粒度アスファルト混合物,密粒度ギャップアスファルト混合物ではマクロテクスチャおよびマイクロテクスチャの改良が必要と評価された.また,ニート工法,グルービング処理などの表面処理をおこなった舗装の摩擦性能は良好と評価された.さらに,CTMおよびDFTの測定データからマクロテクスチャの解析,IFIの算出,摩擦性能評価をおこうなうソフトウェア(Windows上で稼動する)を開発した. 研究成果は第4回舗装の路面性状に関する国際シンポジウム(IV^<th> International Symposium SURF 2000)に発表した.
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