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2000 年度 実績報告書

GTOPO30と既存の河道網データを利用した全球落水線モデルの作成と公開

研究課題

研究課題/領域番号 11750487
研究機関東京大学

研究代表者

越智 士郎  東京大学, 生産技術研究所, 助手 (80251081)

キーワード落水線図 / DEM / グローバル / 水資源モデル
研究概要

本研究では全球の1km-DEMとしてUSGSが配布しているGTOPO30と関連するグローバルデータセットを利用して,全球の陸地について(南極を除く)落水線図を作成した.GTOPO30を利用した同種のプロダクトしては,USGSが"Hydrolk,Elevation Derivative Database"として,(1)Aspect,(2)Flow Direction,(3)Flow Accumulation,(4)Slope,(5)Compound Topographic Indexの5種類を
URL http://edcwww.cr.usgs.gov/landdaac/gtopo30/hydor/index.htmlにて公開している.本研究を開始した時点ではアジア地域については公開されていなかったが,現時点では全球陸域(極を除く)で作成された.しかしながら,投影法が「Lambert Azimuthal Equal Areaprojection」のため,他のデータセットと重ね合わせて使う場合には「Lambert Azimuthal Equal Area projection」に統一する必要があるほか,別の空間スケールで作成する場合には再度手作業による編集作業が必要となり,実用性に欠いたものである.本研究では汎用的にスケーラブルな解像度で落水線モデルの開発が行えるよう,計算機によるアルゴリズムの開発を中心に研究を実施した.
成果としては,標高データとして30秒メッシュスケールのGTOPO30,河道網データとしてDCWおよびWBD-II、30秒メッシュスケールの土地被覆データとしてUSGS・Land Cover Mapを入手・利用して,アジア地域の落水線モデルを作成した.作成した落水線モデルから河道網を再現すると教師データとしたDCW河道網図と一部の地域でずれることが確認できた.さらに,落水線モデルから再現できる河道網図が教師データとして利用した河道網図と一致するようにアルゴリズムの改良を行い,全球を対象に落水線モデルを作成した.一方で,グローバルな水資源を研究を行うグループからの要求を受け,0.1度メッシュスケールでのグローバル落水線モデルを作成した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 越智士郎,柴崎亮介: "DEM(GTOPO30)とDCWを用いた落水線図作成アルゴリズムの開発"日本写真測量学会誌「写真測量とリモートセンシング」. 38/3. 60-68 (1999)

  • [文献書誌] 越智士郎: "世界の主要河川流域における土地被覆の特徴とその変動"日本写真測量学会平成11年度秋季学術講演会発表論文集. 9-12 (1999)

  • [文献書誌] Ochi,S.,and Shibasaki,R.: "Development of Drain Direction Model based on GTOPO30 and Global Data Sets"Int.Archives of Photogrammetry and Remote Sensing. XXXII. 7.1-7.6 (1999)

  • [文献書誌] Ochi,S.,Hirakoba,A.,Shibasaki,R.and Murai,S.: "Estimation of macroscopic crop productivity using Remote Sensing-Case Study for Asian Countries"Asian Journal of Geoinfomatics. Vol.2,No.2,. 47-54 (2000)

  • [文献書誌] 越智士郎: "リモートセンシングデータを用いたアジア主要河川流域における土地利用変化と生産力の推定"東京大学学位論文(工学系研究科). (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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