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1999 年度 実績報告書

交通流記録システムを活用した環境外乱による地盤震動特性のマスキング現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11750507
研究機関千葉大学

研究代表者

石田 理永  千葉大学, 工学部, 助手 (30293674)

キーワード交通量 / 交通流 / 道路交通振動 / 振動源 / 平面道路 / 高架道路 / H / Vスペクトル / 地盤固有振動特性
研究概要

平成11年度は、本研究の核となるリアルタイムの交通流記録システムを構築した。交通外乱による地盤振動を説明するためは振動源特性(道路種別・車種・走行速度・積載状況・路面凹凸等)まで遡って一台一台の車両走行状況を精度良く把握することが鍵となるため、振動観測を行う敷地に対して支配的な影響を及ぼすと考えられる複数(実際には2本)の道路を選択し、それぞれの道路脇に監視カメラを取り付け、振動計測中の全てのカメラからの映像を計測ステーションで遠隔操作により同時に確認・収録できる仕様とし、適切なデータ処理を行うことによって地盤上各地点における振動特性と交通振動源特性との相関を整理することができるものを目指した。そのため、池上通信機(株)のICD-47モノクロカメラ、ZPC-104パンチルトコントローラー他を購入した。業者サイドのカメラの立ち上げの遅れによりシステム納入時期が年度末までずれ込んでしまい、当初計画していた地盤振動モニタリング・収録システムとの連動(地盤振動・交通流同時計測)の実施には到らなかったが、システム立ち上げに先行して地盤振動計測のみによるプレスタディを実施した。具体的には、24時間道路交通外乱にさらされている地域(東京都墨田区鐘ヶ淵周辺の3つの敷地を選択)において日時を変えて複数回振動計測を行い、交通流(時間帯別)および振動源特性(道路種別)、各道路と敷地との取合い(各道路からの距離)による地盤振動特性の差異を振動方向別に調査した。その結果、昼間と夜間、あるいは平日昼間と祝日昼間の交通量・交通流の違いは当該地盤振動性状に明らかに反映されていること、また、高架道路が振動源の場合と平面道路が振動源の場合とでは、振動方向による振幅レベル差の度合いが大きく異なること等、環境外乱による地盤震動特性のマスキング現象解明へのベースとなる有用な知見が得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 石田理永: "路面平滑度の変化が平面道路交通振動に与える影響に関する実証実験(続報)"日本建築学会大会学術講演梗概集(中国). D-1. 353-354 (1999)

  • [文献書誌] Riei ISHIDA: "Examinatior of Estimated Surface Layer Profiles Based on Soil Data and Microtremor Records Using Observed Seismic Ground Motions"Proceedings of 12th World Conference on Earthquake Engineering. CD-ROM. (2000)

  • [文献書誌] 石田理永: "道路網の発達した地域一帯の地震振動正常の把握"第35回地盤工学研究発表会平成12年度発表講演集. (発表予定). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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