• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

強誘電性液晶ディスプレイ用酸化亜鉛バリスタ薄膜材料の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11750603
研究機関東北大学

研究代表者

亀川 厚則  東北大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90292242)

キーワード酸化亜鉛 / バリスタ / 強誘電性液晶ディスプレイ / サージ / ZnO / Pr_6O_<11>
研究概要

現在製品化されている強誘電性液晶ディスプレイは数100万個の液晶素子それぞれにサージ機能を付与するためにコストが大きくなる欠点を有しているため、サージ素子としてバリスタ薄膜を用いる提言が成されている。これに要求される特性は酸化亜鉛バリスタ薄膜材料が実現に一番近い材料と考えられる。この薄膜の構造を制御し、多層化によりバリスタ電圧を制御し、各層の組成の最適化を計ることにより低抵抗化することが期待できる。本研究はZnO/Pr6O11多層膜を作製し、要求を満たす特性を有する酸化亜鉛バリスタ薄膜を開発することを目的とし、本年度は成膜プロセスにおける酸素ガス圧制御が抵抗、膜構造および相の安定性を左右することから、酸素ガス圧条件を詳細に検討し最適化を計り、また多層化させることによりバリスタ電圧を制御し、また実用化要求である膜厚200nm以下の構造を検討し、以下の結果を得た。
レーザーアブレーション法を用いてZnOとPr_6O_<11>薄膜の膜厚を変化させて作成したZnO/Pr_6O_<11>積層薄膜は、いずれも明瞭なバリスタ特性を示し、そのバリスタ電圧Vbは0.15〜0.30、非線形係数αは2.5〜4.3の値を示し、低電圧バリスタとなることが判明した。さらに膜厚を[ZnO/Pr_6O_<11>]=250Å/250Åとした薄膜試料においてもバリスタ特性を示すことが判明した。
膜厚の変化とバリスタ特性(Vb,α)の関係について調査したところ、明瞭な相関関係は得られなかったが、膜厚が大きいほど試料全体でVb,αの値が均一で再現性の高い特性を示すことが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 杉山 聡: "レーザーアブレーション法により作製されたZnO/Pr_6O_<11>積層薄膜のバリスタ特性"粉体および粉末冶金. Vol.46・No.8. 811-815 (1999)

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi