研究概要 |
本研究では疲労の極初期段階であると考えられる空孔集合体を検知することによる疲労破壊予測を行う技術の開発及び疲労によるキャビティー生成から破壊に至る原因となるクラック発生までのメカニズムの解明を目的としており,本年度は主に疲労試験試料の準備と恒温装置の構築を行った。装置は低温での疲労環境を実現するために疲労試験機に組み込む恒温用フランジを設計作成した。また,疲労試験試料の準備としてはオーステナイト系ステンレスとしてSUS304鋼を、またフェライト系の材料として高純度鉄(4N)の作成、加工を行った。これらの試料は疲労JIS規格に従い作成した。来年度はこれらの試料の恒温疲労試験及び低温陽電子消滅測定を行う予定である。
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