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1999 年度 実績報告書

ジメチルエーテルと炭酸ガスからの炭酸ジメチル直接合成を目指した新規触媒反応開発

研究課題

研究課題/領域番号 11750672
研究機関東京大学

研究代表者

冨重 圭一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (50262051)

キーワード炭酸ジメチル / メタノール / ジメチルエーテル / 触媒 / 炭酸ガス
研究概要

本研究では、ジメチルエーテルやメタノールと炭酸ガスのみを原料とする炭酸ジメチル合成用触媒反応プロセスの構築につながる触媒開発を目指す。これに対して、最近、私は酸塩基両機能性を持ったジルコニア触媒が、炭酸のジエステルであるDMCを炭酸ガスとメタノールから直接合成する触媒であることを見いだしました(2CH_3OH+CO_2→(CH_3O)_2CO+H_2O)。ここでの副反応としてはメタノールの脱水によるジメチルエーテル(CH_3OCH_3,DME)が想定できるが、現時点においては、DMEは観測されず、DMC選択率100%となっている。しかし、メタノール高転化率においては、DMEの副生は避け難く、その際はH_2OによるDMCの分解から収率の低下を引き起こすことは容易に予想される。実際に、私が見いだした反応系においても、水共存によるDMC合成反応の抑制効果は著しいものであった。そこで、水が関与しないあたらしい反応系としてDMEと炭酸ガスからのDMC合成(CH_3OCH_3+CO_2→(CH_3O)_2CO)法の開発を目指してきた。反応場の水を化学反応により除去し、平衡的な制約を超える収率を目指している。この反応としてCOによる水性ガスシフト反応、またエーテルの加水分解を検討している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Tomishige et al.: "A novel method of direct synthesis of dimethyl carbonate from methanol and carbon dioxide catalyzed by zirconia"Catalysis Letters. 58. 225-229 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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