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1999 年度 実績報告書

ガラスの核生成挙動の評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11750728
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

若杉 隆  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (40222400)

キーワード核生成 / 結晶化 / ガラス / DTA / NA_2O-SiO_2 / ZrO_2
研究概要

ガラスの結晶化過程を支配する核生成挙動を調べることを目的として、DTAを用いることによりガラス中に存在する核の量の評価を試みた。ガラス中に存在する核の量が多くなると、結晶化が速く進行する。この結晶化の変化をDTA測定によって検出するのが目的である。ガラスの結晶化に伴う発熱ピーク温度をTcとしてガラスの結晶化挙動を特定するパラメータとして用いた。実験には均一核生成を起こすことが知られている、Na_2O-SiO_2系のメタシリケート付近の組成を用いた。
SiO_2濃度が51〜58mol%までのガラスについて410〜470で熱処理を最大24時問行った。SiO_2濃度が51〜57mol%までのガラスは熱処理時間を長くするに従いTcが低下した。これはTcが核生成量の変化をよく表していることを示す。58mol%のガラスではTcに変化がみられなかった。Na_2O-SiO_2系はダイシリケート組成では表面核生成しか示さないと報告されており、メタシリケート組成からSiO_2濃度が上昇するにつれて均一核生成を起こしにくくなると推測される。今回の結果から均一核生成が支配的な組成が58mol%以下であるとわかった。
均一核生成を示す組成において、熱処理温度を変えて一定時間の熱処埋を行ったところ、1時間の熱処理では440℃でTcの低下が最大であったが、熱処理時間が長くなるに従いその温度は低下し、24時間の熱処理では410℃でTcの低下が最大となった。この現象は定常核生成に至る誘導時間の温度変化から説明することができ、410℃において核生成がもっとも盛んになることがわかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 若杉隆: "熱処理によるNa_2O-SiO_2系ガラスの結晶化挙動の変化"材料. 48・6. 535-540 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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