研究概要 |
本年度は初めに二次デブリ雲の捕捉方法について検討を行い,いくつかの候補との比較検討の結果,ある程度耐熱性に優れたポリスチレンプレートをデブリ捕捉材料として選択した.二段式軽ガス銃で3km/s前後の速度のプロジェクタイルをターゲットであるジュラルミンAL2024-T3(板厚3mm)の衝突させ,この結果背面に多数発生した二次デブリ雲をこのポリスチレンプレートを48枚重ねたもので捕捉した.捕捉後,ポリスチレンプレートを1枚1枚に分離し,各プレート中に捕捉された二次デブリ雲の破片を捕捉位置を記録しながら回収し,それらの質量を計測した.この得られた実測データから二次デブリ雲の質量分布/空間分布を作成した.また,速度計測のためのセンサーの比較検討を行った. 次年度は,本年度検討した速度計測用センサーを多数組同時使用することにより,二次デブリ雲の空間分布ならびに速度分布の計測を行う予定である.そして,質量分布と併せて3つの分布間の統一された分布モデルを構築する予定である.
|