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1999 年度 実績報告書

浮稲節間のジベレリンによる細胞伸長と細胞壁合成の関係

研究課題

研究課題/領域番号 11760011
研究機関神戸大学

研究代表者

東 哲司  神戸大学, 自然科学研究科, 助手 (30231913)

キーワード浮稲 / 節間伸長 / 細胞壁合成 / ジベレリン
研究概要

高い深水適応能力を有する浮稲茎切片を実験材料に用いて研究を行い,以下の結果が得られた.
1 ジベレリン処理による節間の伸長量の変化を,アングル型差動トランスを用いて連続的に記録測定した.ジベレリン(50μM)処理後2時間のラグタイムの後,成長速度は次第に増大し始め,処理後8時間で最大に達し(2mm/h),その後その速度を維持することが明らかとなった.
2 ジベレリン処理した節間に,処理後4-6時間,6-8時間,8-10時間に^<14>Cでラベルしたグルコースを与え,細胞壁への取り込み量を調査した.ジベレリン処理後6時間以降でジベレリン処理によって放射活性の細胞壁への取り込みが増大し,ジベレリンが細胞壁合成を促進することが明らかとなった.また取り込み量の増大はセルロース画分とヘミセルロース画分の両方で起こり,差は見られなかった.
3 ^<14>C-グルコースを用いてパルスチェイス実験を行い,節間の細胞壁のターンオーバー速度のジベレリン処理による変化を調査した.パルス投与後の細胞壁中の放射活性の減少速度には処理による差はほとんどなく,ジベレリン処理による細胞壁のターンオーバーの促進は見られなかった.
4 Bacillusu subtills由来のβ-グルカナーゼを用いて節間細胞壁における(1→3),(1→4)-β-グルカン量分布を調査した.ジベレリン処理した節間において,節間の分裂組織に隣接する細胞の伸長が促進されている部位において細胞壁中のβ-グルカナーゼ含量は増大し,さらに節間上部の細胞の分化部位では減少していた.

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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