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1999 年度 実績報告書

カンキツ類の染色体及び遺伝子工学的手法による低温耐性植物の育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11760028
研究機関九州東海大学

研究代表者

國武 久登  九州東海大学, 農学部, 助教授 (80289628)

キーワードカンキツ / 遺伝子組換え / フローサイトメーター / 倍数性育種 / パーティクルガン / アグロバクテリウム / 低温耐性 / 脂肪酸
研究概要

染色体工学的育種技術を利用した低温耐性レモンの育成
マイヤーレモン(Citrus lemon)を種子親にして二倍体と四倍体ユズを交配した.その結果,両組合せとも高い着果率が認められ,それぞれ91個と11個の通常種子が得られた.完全種子の出現率は二倍体ユズを交配した方が高く(96.9%),四倍体ユズを交配すると低かった(36.4%).2x×4x由来の種子の発芽は悪く,3個体のみ発芽した.次に,効率的に実生の倍数性を判定するためのフローサイトメトリー(FCM)条件について検討した.1cm角程度の葉を細断し,プロピジウムアイオダイドで蛍光染色することにより容易に倍数性を推測することが可能であった.既知のカンキツの半数体から五倍体までの倍数体の蛍光強度は倍数性に比例する関係で増加した.また,葉,果皮,果肉及びカルス等の組織や器官でも測定することが可能であった.(春崎ら2000).よって,本手法によりマイヤーレモン×四倍体ユズで得られた3実生の倍数性について検討したところ,2個体は2倍体であり,1個体は四倍体であった.
遺伝子工学的種技術を利用した低温耐性カンキツの育成
カラタチ(Poncirus trifoliata)の胚軸にω-デサチュラーゼ遺伝子を導入した形質転換体は,炭酸ガス施用したインキュベーター内で2ヶ月間育成することにより,順化可能な葉が展開し,素焼き鉢に移植することができた.その形質転換体はRAPD解析により遺伝子が導入されていることが再度確認できた.現在,閉鎖系温度内で育成中である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 春崎聖一,國料大輔,國武久登,小松春喜: "フローサイトメトリーによるカンキツ類の倍数性の判定"九州東海大学農学部紀要. 第19巻. 45-52 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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