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1999 年度 実績報告書

鉄欠乏オオムギ根特異的発現遺伝子のイネへの導入

研究課題

研究課題/領域番号 11760043
研究機関東京大学

研究代表者

中西 啓仁  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (80282698)

キーワードムギネ酸 / 鉄欠乏 / 遺伝子発現 / ニコチアナミン / 形質転換イネ
研究概要

これまでにオオムギから得られたムギネ酸生合成系の酵素の遺伝子(NAAT,NAS)、鉄欠乏オオムギ根で強く発現する遺伝子(APRT)を単独で、あるいは複数個まとめてイネに導入し、形質転換イネを作成し、各遺伝子の鉄欠乏時のムギネ酸分泌に対する重要性、そしてこれらを強く発現することによる鉄欠乏耐性イネの作成を目標とした。また、この際それぞれの遺伝子の発現にはオオムギから得られた鉄欠乏特異的発現遺伝子Ids3遺伝子の5'上流領域2.2Kbpを用い、この上流領域の鉄欠乏応答性についても検定を行うこととした。
1)イネへの導入用プラススミドの作成・鉄欠乏オオムギの根からムギネ酸合成酵素のうちニコチアナミン合成酵素(NAS)、ニコチアナミンアミノ基転移酵素(NAAT)の遺伝子が得られている。また、鉄欠乏時におそらくムギネ酸生合成に大きく関わっているであろうアデニン・リボースリン酸転移酵素(APRT)遺伝子も得られている。これらの遺伝子を鉄欠乏特異的発現遺伝子Ids3のプロモーター領域約2.2Kbpの下流につないだコンストラクトをそれぞれ作成した。これらのいくつかを組み合わせたもの(Ids3 5'-NAAT-Ids3 5'-NAS)、(Ids3 5'-NAAT-Ids3 5'-NAS-Ids3 5'-APRT)を一つのプラスミドに入れたものを作成した。
2)形質転換イネの作成。上で作成した各コンストラクトをアグロバクテリウム法にてイネカルスに導入し、さらに薬剤(ハイグロマイシン)を用いた耐性カルスの選抜、再分化個体の育成を行っている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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