研究概要 |
本研究は、熱帯の原生林が比較的のこされている地域であるインドネシアのバリ島に生息している高等菌類(キノコ)の種多様性を調べるとともに、生態的特長を明らかにする上で、菌類の有用資源確保を目的としたものであり、今年度に行った研究実績は以下の通りである。 (1)雨期の時期にインドネシアのバリ島で調査を行った。調査地はMt.Batukau,Mt.BedugulおよびMt.Agung等の森林内およびManggis,TengananおよびSibang周辺の野山および農耕地でキノコの採集を行った。採集されたキノコは形態的特徴、サイズおよび色などの記述ご乾燥させ現在は種の同定中である。 (2)多くのキノコの標本が保存されている韓国の国立江原大学校とインドネシアの科学院を訪問した。得られた情報および資料は今後の研究への参考とする。 本年度調査は一部きのこの採集も出来たが、見地の状況把握、基礎的情報および資料収集が主な内容であった。平成12年度にはこれらの資料をもとにし、本格的なキノコの採集および同定を行うとともに生態を明らかにすることを主な目標とする予定である。
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