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1999 年度 実績報告書

精子ベクターによる魚類への外来遺伝子導入技法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11760133
研究機関東京水産大学

研究代表者

吉崎 悟朗  東京水産大学, 水産学部, 助手 (70281003)

キーワードトランスジェニック / 遺伝子導入魚 / エレクトロポーレーション / 精子 / コイ / 育種
研究概要

従来、魚類への外来遺伝子導入にはマイクロインジェクション法が主に用いられてきたが、この方法は熟練および長時間の作業を要するという欠点があった。そこで、本研究では簡便に効率よく遺伝子導入魚を大量生産する技術の開発を目的として、コイ精子にエレクトロポーレーション法で外来遺伝子を導入後、媒精することで遺伝子導入魚の作出を試みた。通常の精子にエレクトロポーレーション処理を行った後、媒精に用いたところ、生残率は対照区とほほ同様であったが、外来遺伝子導入率は約20%と低い値しか得られなかった。そこで、外来遺伝子が精子内部に効率よく流入するよう、高調液中で脱水した精子を等調液中に移すことによって、脱水精子が吸水している間にエレクトロポーレーション処理を行った。この処理により外来道伝子導入率は飛躍的に高まり、得られた精子を用いて作出した個体の約70%が遺伝子導入魚であった。また、生残率も対照区とほとんど変わらなかったため、本法が遺伝子導入魚の大量生産に極めて有効な技法であることが示唆された。実際、この方法は全く特別な技術を必要としないうえ、1000尾単位の遺伝子導入魚作成の全行程を10分以内に終了することが可能であった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.Kang, G.Yoshizaki: "Effect of an osmotic differetial on the efficiency of gene transfer by electroporation of fish spermatozoa"Aquaculture. 173. 297-307 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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