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1999 年度 実績報告書

「稲作不安定」期における農業経営複合化の特質に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11760164
研究機関秋田県立大学短期大学部

研究代表者

東山 寛  秋田県立大学短期大学部, 生物生産学科, 講師 (60279502)

キーワード複合化 / 多角化 / 水田農業 / 水田作 / 営農集団
研究概要

本研究は「稲作不安定」期と呼ぶ現局面において,水田作を中心とする農業経営や営農集団がいかなる経営の複合化・多角化の方向を模索しつつあるのか,主として東北地域(とりわけ秋田県)を対象にその実態を把握し,新たな局面における農業経営の複合化・多角化の特質や意義,論理を実証的に明らかにしようとするものである。こうした観点から初年度は以下に示す秋田県を中心とした典型的水田地帯の実態把握に主眼を置いた。
1 野菜産地(鹿角市):果菜類を中心とした県内有数の野菜産地である。産地形成に関わる農協の営農指導体制の経年的把握,また田畑作経営(1集落・1戸)の実態把握をおこなった。
2 花き産地(平鹿郡十文字町):県内有数の花き産地である。花き栽培農家が多い中心的な1集落の代表的農家(2戸)の実態把握をおこなった。
3 良質米地帯(平鹿郡平鹿町,仙北郡田沢湖町神代地区):秋田県を代表する仙北・平鹿地区の中で農協を中心に「有機米」等の特徴的な米づくりをおこなってきた2事例を取り上げ,米生産・販売の実態把握をおこなった。
4 中山間地域・山村(雄勝郡皆瀬村):村を中心に設立した第三セクターが水田転作として導入されたソバの集荷・加工・販売をおこなっている事例である。その他の農産物加工グループ活動も把握した。
5 営農集団(由利郡由利町H集団):8名で約50haの稲作作業受託(刈取)と個別経営として菌茸・タバコ等の複合部門を有する。また集団活動として米を中心とした加工・販売事業に取り組みつつある。
次年度は以上の典型地帯の経営実態の把握を深め,知見を総合化し報告書として取りまとめる予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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