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1999 年度 実績報告書

沖縄県における地下ダムの水資源量評価モデル構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11760167
研究機関東京大学

研究代表者

酒井 一人  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10253949)

キーワード地下ダム
研究概要

沖縄県のような島嶼地域では、大きな河川がなく河川ダム建設による水資源開発はあまり期待できない。特に離島部では水資源を天水および地下水に依存している場合が多い。そのような地下水利用の形態の一つとして地下ダムがある。地下ダムは、地中にコンクリートを注入し不透水遮断壁をつくることにより地下水を貯蓄したものである。沖縄県では、1979年に宮古島において実験用の皆福地下ダム(約70万トン)が造られたものを皮切りに、1993年には同じ宮古島に砂川地下ダム(950万トン)が完成し、現在では本島南部、久米島、伊是名島など河川による水資源開発の難しい地域において建設がおこなわれている。地下ダムは、河川のない地域においては有効な水資源開発法である。特に、その水利用形態から水の循環利用は容易であり、無駄のない水利用が可能であるといえる。しかし、貯水形態が完全に閉鎖されたものであるために循環利用の過程において水質悪化の可能性が高く、水質悪化が起こった場合にはその回復は難しい。宮古島では1988年頃から地下水の硝酸負荷の増大が問題視され始めた。その水質悪化の原因として農業開発があげられており、地下水開発による農業開発が地下ダムを駄目にしてしまう可能性がある。そのような現状において、地下ダムが地下水の循環利用やそれによる水質問題も含めてどれほどの水資源開発効果があり、さらにどのような土地利用や農業開発が地下ダムによる水資源開発をより有効なものにするのかについての評価が求められている。そこで、本研究では宮古島における既存の地下ダムにおいて水質を含めた水資源量評価モデルを構築し、その水資源量の評価および有効な土地利用形態や農業開発について検討する。
本年度は、地下水流出モデルを構築し地下ダムモデルでの定常計算を行った。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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