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1999 年度 実績報告書

CD6^+γST細胞による副腎クロマフィン細胞の刺激と神経細胞への形質転換

研究課題

研究課題/領域番号 11760199
研究機関北海道大学

研究代表者

今野 明弘  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (00271651)

キーワードウシ / γST細胞 / 自律神経 / 交感神経 / CD6 / ALCAM / CD166 / 接着分子
研究概要

1.ウシCD6結合分子(ALCAM)cDNAの構造決定とウシALCAM mRNAの分布
ウシの交感神経節組織からtotal RNAを分離し、逆転写反応によってmRNAからcDNAを作製した。それを鋳型DNAとして、ヒトおよびマウスALCAM cDNAの配列から設計したプライマー4組を用いてPCRを行い、4本のPCR産物を得た。それらをクローニングし、ウシALCAM cDNAの全翻訳領域の配列(1752塩基)を決定した。ウシALCAMは、ヒトALCAMとDNAレベルで約94%、アミノ酸レベルで約93%の相同性を有していた。また、ヒトALCAMにおいて、ヒトCD6との結合に不可欠とされる9個のアミノ酸は、ウシALCAMにおいても完全に保存されていた。ウシALCAM特異的PCRプライマーを設計し、免疫組織化学的にヒトCD6の結合が確認された臓器をRT-PCR法で検索したところ、全ての臓器でALCAM mRNAの発現が認められた。
2.ウシCD6 cDNAの構造決定
ウシの脾臓組織から作成したcDNAを鋳型として、ヒトおよびマウスCD6 cDNAの配列から設計したプライマー1組を用いてPCRを行い、1本のPCR産物を得た。それをクローニングし、ウシCD6 cDNAのALCAM結合ドメインと予想される部分的配列(429塩基)を決定した。それは、ヒトCD6とDNAレベルで約86%、アミノ酸レベルで約76%の相同性を有していた。また、ヒトおよびマウスCD6において、ALCAMとの結合に不可欠とされる2個のアミノ酸と糖鎖付加部位であるAsn345は、ウシCD6においても保存されていた。
上記の成果から、CD6陽性γδT細胞およびALCAM発現・副腎クロマフィン細胞の刺激に必要な、ウシALCAM-ヒトIgG1融合蛋白とウシCD6-ヒトIgG1融合蛋白の作製が可能となった。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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