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1999 年度 実績報告書

Masp欠損マウスを用いた生体防御における補体レクチン経路の役割

研究課題

研究課題/領域番号 11770078
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

高橋 実  福島県立医科大学, 医学部, 助手 (00285024)

キーワード補体 / 遺伝子改変マウス / レクチン経路 / MASP / 分子生物学 / 生体防御
研究概要

1,Masp-1およびMasp-2遺伝子の欠損マウスの作製と解析。マウスMasp-1の第2エクソンを欠落した遺伝子改変マウスの作製を行った。その結果、ES細胞からその変異を移行したヘテロ型Masp-1欠損マウス(以下、Masp-1(+/-))を得た。Masp-1(+/-)同士の交配によりF2マウスを得、その遺伝子型を解析した結果、約4分の1のF2マウスに両染色体に遺伝子変異を持ったホモ型Masp-1欠損マウス(以下、Masp-1(-/-))が誕生した。Masp-1(-/-)は外見的にも組織学的にも異常を示さなかった。またMasp-2欠損マウスも同様に作製中であるが、ES細胞レベルでは遺伝子を改変することに成功しているが、欠損マウスを得ることに成功していない。更にキメラマウスの交配を繰り返しつつ、新たなキメラマウスを作製することも検討している。
2,マウスMasp-1及びMasp-2に対する抗体の作製と解析。大腸菌で発現させたMasp-l及びMasp-2の部分蛋白をウサギに免役し、抗体を作製した。マウス血清からマンナン・アガロースを用いてMb1-Masp複合体を濃縮し、得られた抗血清で免疫学的に解析した。その結果、Masp-1(-/-)では完全にMasp-1蛋白が欠損していた。また、補体活性化能をzymosan表面に対する血清中のC3沈着で調べたところ、37℃でMasp-1(-/-)では正常マウスと同程度、C3沈着がみられたが、0℃ではみられなかった。このことは0℃ではMasp-1依存的に補体を活性化するが、37℃ではMasp-1に関係なく、補体を活性化することができることを意味する。現在、この活性化機構に関して詳細に検討中である。また、インフルエンザウイルス、ラフ型細菌を用いた感染実験も行っている。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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