• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1999 年度 実績報告書

チフス菌病原因子と宿主細胞応答に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770151
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

広瀬 健二  国立感染症研究所, 細菌部, 研究員 (70311397)

キーワードサルモネラ / チフス菌 / 分泌蛋白 / SipB / SipC
研究概要

現在までにサルモネラの上皮細胞の侵入にはType3 secretion sysytemという蛋白を分泌する細菌の機能が非常に重要であることが明らかになった。Type3 secretion sysytemは多くの病原細菌に共通の蛋白分泌装置と考えられ、その働きは病原性を発揮するのに必要な蛋白の分泌と考えられている。サルモネラのType3 secretion sysytem からはSipA,SipB,SipC,sipDなどの宿主細抱の侵入に必要な蛋白が分泌される。さらに、分泌されたSipB,SipCは宿主の細胞に注入されることが明らかになった。私たちの研究では、これらの分泌性蛋白に注目し、SipB,SipCが宿主の細胞内に入ってから細胞内でどのような働きをするのかを明らかにすることを目的としている。酵母を用いたTwo-Hybrid Systemを利用してSipB,SipC等の蛋白が宿主の細泡内に入ってからどのような蛋白と相互作用があるかを探すことよりこれらの蛋白の宿主細胞内での働きを明らかにしたいと考えている。現在、酵母を用いたTwo-Hybrid System を利用してsipCと相互作用がある宿主の蛋白の候補が見つかり、実際に細胞内で相互作用があるかを検討中である。さらにsipC抗体を作成し、培養上清中に分泌されるsipC蛋白の検出系を確立できた。また、これらsipB,sipC遺伝子をこわした変異株を作成中である。今後、ある特定の病原因子を遺伝子レベルで不活性化した変異株(鞭毛欠損株、線毛欠損株、Vi抗原欠損株など)と上記のsipB,sipC変異株を感染させ、貧食したマクロファージ内で活性化される、サイトカイン(TNF-α,IL-12,IL-6,IL-1,IL-15)遺伝子発現を調べ、マクロファージ応答を詳しく解析する予定である。

URL: 

公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi