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2000 年度 実績報告書

ヒトヘルペスウイルス6感染機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11770158
研究機関大阪大学

研究代表者

島本 卓也  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (00281121)

キーワードHHV-6B / CRE / CREB / U41 / U95 / U17 / U16
研究概要

1.ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)遺伝子発現調節機構の解析
(1)初期遺伝子の一つであるU41の発現がCRE(cyclic AMP response element)とCREBにより制御されていることを前年度に明らかにした。興味深いことにHHV-6感染はCREBのリン酸化を誘導しなかった。このことから、HHV-6BはCREBをリン酸化することなくU41プロモーターの活性化に利用していることが考えられた。野生型のCREBは非感染細胞にAキナーゼとともに過剰発現させるとU41のプロモーターを活性化するが、CREBのリン酸化部位をセリンからアラニンに置換したdominant negative変異体はAキナーゼによりリン酸化されないため、野生型と競合しU41プロモーターの活性化を逆に抑制する。ところが、HHV-6B感染細胞ではdominant negative変異体がU41プロモーターを活性化した。このことから、非リン酸化CREBが初期遺伝子の活性化に関わることが明らかとなった(投稿中)。
)HHV-6Bの前初期遺伝子の一つであるU95の発現がHHV-6ゲノム中に存在する3つの繰り返し配列の一つであるR3によって制御されていることを明らかにした。R3領域の繰り返しのユニットにはNFkB結合部位が含まれており、このNFkB結合部位の繰り返しがU95の発現に重要であることを証明した(投稿中)。
2.U17/U16と相互作用する因子の同定
U17/U16と共沈したウイルス蛋白U7/U5および細胞性因子DDB1の結合を証明するため、in vitro translation productsを用いた結合実験を行ったところ、結合しなかった。蛍光染色で、非感染細胞では3つの蛋白は共局在しないが、感染細胞ではすべて核内にドット上に共局在することが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yasuko M et al.: "Expression of Human Herpesvirus 6B rep within Infected Cells and Binding of Its Gene Product to theTATA-Binding Protein In Vitro and In Vivo"Journal of Virology. 74・13. 6096-6104 (2000)

  • [文献書誌] Kzuhiko Takeda et al.: "Characterization of Human Herupesvirus 7 U27 Gene Product and Identification"Viology. 272. 394-401 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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