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1999 年度 実績報告書

不法乱用薬物の系統的高感度分析法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770230
研究機関広島大学

研究代表者

奈女良 昭  広島大学, 医学部, 助手 (30284186)

キーワード固相マイクロ抽出 / SPME / 生体試料 / GC / MS
研究概要

現在までの進捗状況
1)国内外での不法薬物の流通状況を調査した結果、国外では、アヘン、大麻、コカインが主な薬物であったのに反し、日本国内では、覚せい剤が主な薬物であった。
2)本研究では、アンフェタミン、メタンフェタミン、MDMA、MDA、フェンテルミン、フェンフルラミン、2C-B、フェネチルアミンの8種を研究対象として使用した。購入不可能な薬物は、独自で合成したり、他研究者からの譲渡によって入手した。
3)SPMEで利用できる誘導化剤の検討を行った結果、Heptafluorobutyryl anhydride(HFBA)、Pentafluorobenzyl bromide(PFBBr)、Ethylchloroformate(ECF)で、良好な結果が得られた。
4)HFBAは、SPMEで抽出した薬物の誘導化(On-column誘導化)に有用であり、PFBBrおよびECFは、SPMEで抽出する前の薬物の誘導化に有用であった。
5)HFBAを用いた場合、抽出温度70゜C、抽出時間15分が最適な抽出条件であり、5.0〜1,000ng/mまで良好な直線性(定量性)が得られた。また、ECFを用いた場合は、抽出温度80゜C、抽出時間15分が最適な抽出条件であり、1.0〜1,000ng/mlまで良好な直線性(定量性)が得られた。
6)上記方法を使用して、実際の覚せい剤中毒患者の尿試料を分析した(18検体)。その結果、既存の方法で分析した結果とも良い相関性(r^2=0.98)が得られ、実試料の分析にも応用できることが判明した。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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