まず我々はラット伊東細胞の分離培養を行った。伊東細胞にPPAR、RXRが発現しているかどうかを検索する目的で、伊東細胞よりmRNAを分離し、RT-PCRを行った。プライマーは、以下のように設定した。 α PPAR(sense)AGGCCTCAGGATACCACTAT (anti-sense)ACTTCAGCAAGGTAACCTGG β PPAR(sense)GCCACAGGAGGAGACCCCT (anti-sense)TCTGGGAGAGGTCTGCACAGC γ PPAR(sense)ATTCTGGCCCACCAACTTCGG (anti-sense)TAAATAAGCTTCAATCGGATGGTTC RXR(sense)AGGAAATATGTCATCCTTCACCA (anti-sense)ATGCCCATGGCCAGGCACTTCT なお、現在までの検討では、伊東細胞にこれらのmRNAが発現しているかどうかは不明である。我々は、同時に肝のクッパー細胞におけるこれらのmRNAの発現を検討し、クッパー細胞におけるその発現を確認することができた。その成果は第20回日本アルコール医学生物学研究会(2000年3月)、および第9回潅流研究会(2000年3月)で報告した。よってこれらのプライマーシークエンス、PCRの条件は正しいと考えられ、今後伊東細胞における検討に応用できると考えている。
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