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1999 年度 実績報告書

脳虚血再潅流時における小胞体カルシウム動態

研究課題

研究課題/領域番号 11770334
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

傳法 倫久  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50306700)

キーワード脳虚血 / 局所脳血流量 / 虚血再潅流障害 / カルシウム動態 / 小胞体
研究概要

本年度は局所脳虚血再潅流時の小胞体カルシウム動態の変化を明らかにする目的で、ラット一側中大脳動脈の栓子法による閉塞モデルを用い、^<14>Cヨードアンチピリン法で局所脳血流量を測定し、^<45>Caオートラジオグラフ法で小胞体カルシウム動態を検討した。
その結果、同じ程度の一過性脳虚血に曝された動物においても、再潅流時の状況は様々であり、対側と比較して、低潅流な場合、同程度再潅流する場合、高潅流な場合の三通りあることが分かった。さらに各再潅流の状態毎に、カルシウム動態を検討するため、^<45>Caオートラジオグラフ法で、小胞体膜上に存在し小胞体へのカルシウムの取り込みを制御し、カルシウムホメオスターシス維持に重要な役割を果たす、Ca^<2+>-ATPaseの機能を指標に検討したところ、同程度再潅流していた動物においてはCa^<2+>-ATPaseの機能は維持され、病理学的検討においても細胞障害が認められなかった。しかし、低潅流、高潅流のの動物においては、Ca^<2+>-ATPaseの機能が障害を受け低下し、病理学的検討においても、その領域で細胞障害が認められた。今後低潅流、高潅流、それぞれの状況下で、細胞障害に陥らせるのに重要な因子についての解明が必要である。
また、本年度のもう一つのテーマである、マウスにおいて、一側大脳動脈の栓子法による閉塞モデルを安定して作成する点においては、使用するマウスの系統、体重、栓子の径、栓子挿入条件など、基礎的なデーターの収集はほぼ終了し、今後再現性良く局所脳虚血を作成できるように研鑽を積んでいく予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomohisa Dembo: "Maturation Phenomenon in Cerebral Ischemia III"Umeo Itoh Springer-Verlag. 2 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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