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1999 年度 実績報告書

ゴーシェ病の神経症状発現機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11770428
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

川目 裕  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (60246395)

キーワードゴーシェ病 / HPLC / 脂質代謝
研究概要

ゴーシェ病2型、3型は神経症状を呈するがその機序については明らかとなっていない。リピドーシスの神経症状発症にリゾ体が重要な働きを果たしていることが明らかになりつつある。そこで今年度は、HPLCを用いてゴーシェ病患者の肝、脾、脳のグルコシルスフィンゴシン濃度を定量した。臨床表現型は1型であるL444P/F213Iの遺伝子型をもつ患者の肝、脾のグルコシルスフィンゴシン濃度は約250〜500pmol/mg proteinと著名に増加していた。新生児型の症例においては肝、脾のみならず副腎、肺、腎にもグルコシルィンゴシンが増加しており、しかも肺では1377pmol/mg proteinと著名であった。組織障害度とグルコシルスフィンゴシン濃度との間には明確な関係は存在しなかった。新生児型においてはグルコセレブロシドの全身的な蓄積のみならずグルコシルスフィンゴシンの蓄積も全身的に認められた。以上の結果は新生児型ゴーシェ病の脂質代謝は他の臨床型とは全く異なることが推察された(Journal Neurochemistry in press)。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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