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1999 年度 実績報告書

ストレス刺激に対する室傍核・前頭前野における一酸化窒素とGABAの薬理学的検討

研究課題

研究課題/領域番号 11770549
研究機関宮崎医科大学

研究代表者

石塚 雄太  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (20264377)

キーワードGABA(A)受容体 / GABA(B)受容体 / 一酸化窒素 / 前頭前野 / フットショック
研究概要

意識下のラットを用いて、マイクロダイアリシス法によって前頭前野(mPFC)の一酸化窒素代謝物(NOx^-)濃度を測定し、選択的GABA受容体拮抗薬または作動薬をダイアリシスプローブを通して潅流し、NOx^-レベルの変化を測定した。間欠的フットショック刺激(0.1,0.3mA;60Hz)を与えると、強度依存的にmPFCのNOx^-レベルが増加した。そこで、間欠的フットショック刺激(0.2mA;60Hz)を与え、同時に選択的GABA受容体作動薬を潅流した際のmPFCのNOx^-レベルの変化を測定した。
bicuculline methiodide、GABA(A)受容体拮抗薬、(10,50μM)またはsaclofen、GABA(B)受容体拮抗薬、(10,50μM)を潅流すると、用量依存的にmPFCのNOx^-レベルが増加した。muscimol、GABA(A)受容体作動薬(10μM)またはbaclofen、GABA(B)受容体作動薬(50μM)を投写しても、NOx^-レベルは有意に変化しなかった。muscimol(50μM)またはbaclofen(250μM)を投写すると、NOx^-レベルは有意に減少した。次に間欠的フットショック刺激(0.2mA)を与え、同時に
muscimol(10μM)またはbaclofen(50μM)を潅流した際のmPFCのNOx^-レベルの変化を測定した。フットショック+muscimol(10μM)投与群またはフットショック+baclofen(50μM)投与群は、フットショック+vehicle投与群に比較してNOx^-レベルの増加反応は有意に減弱した。これらのことより、GABA(A)受容体およびGABA(B)受容体は、NOx^-基礎レベルに対して持続的かつ緊張的に抑制し、またストレス負荷時にはNOx^-レベルに対してより抑制的に働いていることが推測された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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