【対象】 現在のところ精神分裂病者12名(男性7名、女性5名)と健常者14名(男子11名、女子3名)全員左利き 【結果】 MDT施行中の血流変化の反応を (1)Good responder(施行開始と同時に大きく変化したもの) (2)Slow responder(変化が比較的緩徐なもの) (3)Paradoxycal responder(血流が減少するもの) (4)Non responder(変化の認められなかったもの) の4つに分類した。 精神分裂病者では、Non responderが6名で一番多く、次いでGood responderが3名(両側1名、右側1名、左側1名)、Paradoxycal responderが2名(両側1名、左側1名)、Slow responderが1名(右側1名)であった。 健常者では、Good responderが7名(全員両側)で一番多く、次いでNon responderが6名、Slow responderが2名(全員両側)であり、Paradoxycal responderは0名であった。 【考察】 MDT施行中の前頭部の血流変化が、健常者に比較して精神分裂病者では乏しい傾向にあると考えられ、精神分裂病の前頭葉機能障害を示唆していると思われた。 今後さらに症例数を増やし検討してゆく。
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