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1999 年度 実績報告書

新規アポトーシス誘導因子内皮細胞型インターロイキン8の作用機序解析とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 11770579
研究機関自治医科大学

研究代表者

照井 康仁  自治医科大学, 医学部, 講師 (10285786)

キーワードアポトーシス誘導因子 / 内皮細胞型IL-8 / N末端ペプチド
研究概要

【目的】我々は白血病細胞に対するアポトーシス誘導因子の精製過程で内皮細胞型IL-8(IL-8E)にその活性を見出した。今回、そのN末端ペプチドによるアポトーシス誘導効果とin vivoにおける抗腫瘍効果について検討した。【方法】(1)IL-8EのN末端5残基ペプチド(NP)、C末端5残基ペプチド(CP)を合成し、各種白血病細胞株に対するアポトーシス誘導効果をTUNEL法で検討した。(2)ペプチド合成によりNPの活性部分の決定した。(3)NP、CPの腹腔内K562細胞に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を検討した。(4)NP、CPの皮下K562細胞腫瘍に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を検討した。(5)患者新鮮例白血病細胞に対してアポトーシス誘導を検討した。【結果】(1)NPはCPと比較してK562、HL-60、U937、Jurkat、Daudi細胞に対してアポトーシス誘導効果を有していた。(2)NPのアポトーシス誘導効果には中心の3残基(VLP)にAまたはRを付加した構造が必要であった。(3)NP投与群ではCP投与群と比較して腹腔内K562細胞に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を認めた。(4)NP投与群ではCP投与群と比較して皮下K562細胞腫瘍に対する腫瘍増殖抑制効果、アポトーシス誘導効果を認めた。(5)新鮮白血病細胞でもアポトーシスが観察された。【結論】IL-8Eのアポトーシス誘導活性にはそのN末端5残基Pが重要で、in vivoでのアポトーシス誘導効果も有しており、白血病のペプチド療法の可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Terui,Ikeda M,Tomizuka H,Hatake K,et al.: "Activated endothelial cells induces apoptosis in leukemic cells by endothelial interleukin-8"Blood. 92. 2672-2680 (1998)

  • [文献書誌] Mori M,Terui Y,Ikedo M,Ozawa K,et,al.: "Beta(2)-microglobulin indentified as an apoptosis -lnducing factor and its characterization"Blood. 94. 2744-2753 (1999)

  • [文献書誌] Terui Y,Tomizuka H,Hatake K,et al.: "NH2-terminal pentapeptide of endothelial interleukin 8 is responsible for the induction of apoptosis in leukemic cells and has an antitumor effect in vivo"Cancer Res. 59. 5651-5655 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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