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1999 年度 実績報告書

白血病細胞の分化におけるレチノイン酸情報伝達系とNotchシグナルの関連

研究課題

研究課題/領域番号 11770583
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

松下 弘道  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (50286481)

キーワードNotch / 急性前骨髄球性白血病 / 細胞分化 / leukemogenesis / レチノイン酸 / レチノイン酸耐性 / レトロウイルス / competitive PCR
研究概要

今年度はオールトランス型レチノイン酸(ATRA)による急性前骨髄球性白血病(APL)の分化誘導におけるNotch分子の意義を明らかにするために以下の検討を行った。
1.ATRA感受性および耐性APLにおけるNotch遺伝子・タンパクの発現の検討
ATRA感受性APL細胞株であるNB4、ATRA耐性APLであるUF-1およびATRA感受性骨髄性白血病細胞株であるHL60に種々の濃度のATRAを投与しRT-PCRを用いてNotch1、Hes1の発現を検討したところ、10^<-8>Mおよび10^<-10>MのATRA存在下ではNotch1、Hes1とも明らかな発現の減少を認めなかった。そこで活性型Notch1の定量システムを確立し、APL細胞株のみならず様々の病型の白血病細胞から得られた臨床検体を用いて詳細な発現様式を解析している。またウエスタン・ブロット法を用いてのNotchタンパクの発現の変化についても合わせて検討中である。
2.活性化Notch constructの作成
Notch遺伝子を発現しているヒトリンパ性白血病細胞株JarkatよりtotalRNAを抽出した。RT-PCR法により野生型および細胞外ドメインを欠失した活性型Notch1および2のcDNAを合成し、レトロウイルス(LXSN)に挿入した後,オートシークエンサーにてこれらのconstructの配列に異常がないことを確認した。レチノイン酸感受性骨髄性白血病細胞株であるHL-60,NB4への遺伝子導入を目的としてLarge scale cutureにて大量に合成した。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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