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1999 年度 実績報告書

IgA腎症の発症と進展に関する遺伝素因の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770608
研究機関川崎医科大学

研究代表者

福島 達夫  川崎医科大学, 医学部, 講師 (70248219)

キーワードIgA腎症 / 遺伝子多型 / 酸化的ストレス
研究概要

本研究は2つの骨子から構成されている。1つはlikage analysisによるIgA腎症発症に関する遺伝子の解析で、もう一方はその進展に関する遺伝子の解析である。
linkage analysisはIgA腎症の発症機転が非常に複雑であり、正確な連鎖解析を行うためには多数の家系が必要であり、現時点での解析の続行は困難と考えられ、中断を余儀なくされている。
もう一方の進展に関する遺伝子の解析は現在まで高血圧、高脂血症関連遺伝子を中心にassociation studyによる解析を行ってきたが、有意な結果を得るに至っていない。しかしながら、最近になり慢性糸球体疾患の進展に酸化的ストレスのDNA傷害。特にミトコンドリアDNAの傷害とその機能異常が寄与するとの報告があり、当教室でも免疫組織学的にそれを裏付けるデータを確認している。さらに、こういったDNAに対する傷害の修復機転にgenetic backgroundが存在することがoncologistの間から報告されるようになり、我々もIgA腎症を含めた慢性進行性腎疾患の進展とそのgenetic backgroundを証明する作業を行っている。現在、IgA腎症の進行群、非進行群の2群間でのgenotypeの比較を行っている段階である。今後は各genotype毎に酸化的ストレスに対する抵抗性を、ヒト培養細胞を用いた実験系で確認する予定である。現時点では結果が未だ分断されている状況であり、従って学会、論文等での報告は行っていない。次年度内にはこういった酸化的ストレスの消去あるいは修復過程に関連する遺伝子多型の解析とそのgenotypeがphenotypeに与える影響を明確にする。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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