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1999 年度 実績報告書

母体糖尿病児の奇形発生の分子遺伝学的研究:NODマウスにおける内臓逆位の検討

研究課題

研究課題/領域番号 11770619
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

小崎 里華  慶應義塾大学, 保健管理センター, 助手 (50234745)

キーワード奇形 / 糖尿病 / 先天異常 / 固体糖尿病児 / 内臓逆位 / 内臓錯位 / 左右軸 / NODマウス
研究概要

胎児が催奇形物質に曝露された際における、奇形の発症の有無やその重症度には遺伝的要因が関与すると考えられている。例えば、糖尿病自然発生マウスであるNOD系統のマウスと、ICRあるいはC57BL/6J系統のマウスを交配したF1に発症する内臓逆位の発症頻度は、それぞれ65%、24%、7%である。内臓逆位は脊椎動物の本軸のうち左右軸発生の異常と考えられることから、左右軸発生の鍵となっている遺伝子HNF3beta、Acvr2b,Nodal,Zic3,Lefty1,and Smad 2を選んで、系統間の遺伝子配列の差を明らかにすることが本研究の目標である。本年度は、1)Acvr2b,Nodal,Smad 2の遺伝子構造を明らかにした。Nodal,Acvr2b,and Smad 2の翻訳領域はそれぞれ3,11,11個のエクソンから成り立つ事を明らかにした。この構造はヒトの相同遺伝子と一致するものであった。また、スプライシングのドナーとアクセプター部位は、いわゆるgt/ag則に一致していた。2)HNF3beta,のエクソン3にスプライシングのドナー部位を作りうる多型を発見した。この多型はNOD系統のマウスおよびICR系統において認められたが、C57BL/6J系統では認められなかった。次年度は、1)NOD,ICR系統、C57BL/6J各系統のマウスにおけるHNF3beta以外の遺伝子の配列を決定し、比較検討を行う。2)ICRは純系ではないので、100尾の集団における各遺伝子の変異の頻度を評価する。また、NODxICRのF1の胎仔における遺伝型と、表現型(=奇形発生)の関連について検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kosaki R et al: "Mutation anaysis of Hnf 3 beta Smad 2,and Nodal in NOD mouse"American Journal of Human Genetics. 65(4). A2607 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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