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1999 年度 実績報告書

マウス脂肪組織における副腎皮質刺激ホルモン受容体遺伝子の転写調節機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11770623
研究機関北海道大学

研究代表者

木島 弘道  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (00311514)

キーワードACTH受容体 / NIH3T3-L1細胞
研究概要

マウス副睾丸周囲脂肪組織には、RT-PCR法ならびにノーザン解析により副腎皮質刺激ホルモン受容体(ACTRH-R)遺伝子の発現が認められ、その発現量は副腎の約10分の1であった。副睾丸周囲脂肪組織に発現している、ACTH-R mRNA量はマウス生体へのACTG-Z、デキサメサゾン投与によっても、副腎とは対照的に有意な変化を示さなかった。マウス前脂肪細胞株であるNIH3T3-L1細胞を一定の条件で脂肪細胞に分化させて行った。In vitroの検討では、ACTH1-24の添加により、副腎由来の細胞株であるY-1細胞とは逆に、ACTH-R mRNA量の有意な減少が観察された。この現象はACTHのセカンドメッセンジャーであるジプチリルサイクリックAMP(dbcAMP)の添加により再現されたことから、副腎・脂肪細胞両組織におけるACTH-R 遺伝子の転写調節機構の違いはA-kinase活性化以降で相違のあることが推測された。
次にノーザン解析でdbcAMP添加によるACTH-R mRNA量の経時的な変化を検討したところ、ACTH-R mRNAの減少は急速であり、1mM dbcAMP添加の2時間後には約20%に低下し、以降24時間まで緩徐に減少を続けた。
さらに、新規のRNA合成を阻害するアクチノマイシンDを添加して同様の検討を行ったところ、dbcAMP添加によるACTH-R mRNA量の減少はdbcAMP添加によるACTH-R mRNAの崩壊のみならず、転写レベルでの減少があることが確認された。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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