研究概要 |
正常乳腺細胞と癌紬胞でのTGF-βに対する反応性の差異の原因を明らかにすることを目的とし、まず本年度はTGF-βレセプターおよびSmadファミリーに着目し、乳癌におけるこれらの因子の異常を検討する研究を計画した。乳癌手術検体からDNAを抽出し、TGF-βレセプターII型遺伝子のエクソン3および7、Smad2,4遺伝子のエクソン8から11までの各領域について、点突然変異をPCR-single strand conformation polymorohism(SSCP)法で検出している。 現在のところPCR-SSCP解析で検出された異常は、TGF-βレセプターII型遺伝子のエクソン3には2例、Smad2遺伝子のエクソン8に1例、エクソン11に1例、Smad4遺伝子のエクソン11に2例である。SSCP解析で検出された異常についてはPCR-direct sequence法によってpointmutationの確認をしている最中である。
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