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2000 年度 実績報告書

放射性同位元素標識モノクローナル抗体による腹腔内微小転移巣の標的治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770700
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

岡本 和真  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20285258)

キーワード^<111>In標識A7 / モノクローナル抗体 / 胃癌腹膜播種 / 標的放射線治療
研究概要

1.^<111>In標識A7および^<99m>Tc標識A7のin vivo disribution
^<111>In標識A7をヒト胃癌培養細胞株MKN45(moderately differentiated adenocarcinoma)やKATO-III(signet ring cell cercinoma)などを背部皮下に移植したヌードマウスに静注投与したところ、^<111>In標識A7は腫瘍に多く集積した。最も多く集積したのは静注投与後約48時間後であった。^<111>In標識A7は肝臓にも多く集積した。血液中からの排泄は緩やかであった。一方、^<111>In標識マウスIgGは、静注しても腫瘍に特異的に集積する事はなかった。他の、正常臓器への集積は、^<111>In標識A7と同等であった。^<99m>Tc標識A7も、^<111>In標識A7と同様にマウスに静注投与後は、腫瘍に良好に集積した。^<99m>Tc標識マウスIgGと比較して、優位に多く腫瘍に集積した。^<99m>Tc標識A7は、^<111>In標識A7に比較して、肝臓への集積が少なかった。^<99m>Tc標識A7の血液中からの排泄は、^<111>In標識A7とほぼ同等であった。
2.毒性試験
今回の実験では、抗体に標識する核種の量の関係から^<111>Inをマウス1匹あたり18.5MBqまでの投与しか検討できなかったが、18.5MBqの投与では、特に投与後の急性毒性は認められなかった。99mTcは、1匹あたり9.25MBqまでの投与しか検討できなかったが、この量の投与でも急性毒性は認められなかった。
3.治療効果
MKN45担癌ヌードマウスに対する^<111>In標識A7の治療効果は、今回の実験では核種の投与量が1匹あたり7.4MBqまでしか検討できていないので、^<111>In標識マウスIgGの治療効果と比較して、差がある傾向はあったが、有意差が出るまでにはいたらなかった。一方、^<99m>Tc標識A7の治療効果も、^<99m>Tc標識マウスIgGと比較して有意なさは認められなかった。

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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