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1999 年度 実績報告書

エンドトキシン誘導肝障害モデルにおける微小循環障害と肝障害

研究課題

研究課題/領域番号 11770706
研究機関北里大学

研究代表者

松本 豊  北里大学, 医学部, 助手 (90301473)

キーワードエンドトキシン / 肝 / 微小循環 / サイトカイン / 白血球
研究概要

エンドトキシン(Lipopolysaccharide,LPS)感受性マウス(C3H/HeN)およびLPS抵抗性マウス(C3H/HeJ)にLPSを静注するとC3H/HeNマウスではC3H/HeJマウスに比較して肝類洞および中心静脈内接着白血球数が有意に増加し類洞潅流は有意に減少することが生体顕微鏡による検討からわかった。また血清GPT値も有意に増加した。この肝微小循環障害ならびに肝障害はLPSに対する肝マクロファージ(クッパー細胞)の反応性の差異によるものと考えられ、サイトカインを測定したところTNFαとIL-1βは有意に上昇していた。
そこでC3H/HeNマウスおよびC3H/HeJマウスにTNFαとIL-1βを静注するとC3H/HeNマウスにLPSを投与したときと同様の肝微小循環障害ならびに肝障害が再現された。これらの結果は肝微小循環障害ならびに肝障害の発現には炎症性サイトカインであるTNFαとIL-1が深く関与していることが示唆された。さらにエンドトキシン血症などの敗血症における肝微小循環障害ならびに肝障害に対する治療の可能性を探る目的で炎症性サイトカインであるTNFαおよびIL-1両者の合成阻害薬であるFR167653の効果を検討した。C3H/HeNマウスにLPSおよびFR167653を投与するとLPS単独投与によってもたらされた肝微小循環障害と血清GPT値の増加は改善され同時にTNFαとIL-1は減少した。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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