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1999 年度 実績報告書

樹状細胞への細胞融合及びゲノム導入を用いた腫瘍免疫療法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770739
研究機関鳥取大学

研究代表者

谷口 雄司  鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (10304239)

キーワード樹状細胞 / 細胞障害性Tリンパ球 / 肺癌 / tumor lysate / 腫瘍免疫
研究概要

HLA-A2陽性者の健常人ドナーから採取した末梢血より単核球分画を採取し,GM-CSF、IL-4を添加して5日間培養し、樹状細胞(DC)を誘導した。肺癌培養細胞株PC-14を粉砕したものを tumor lysate としてこれに加え、TNF-αを添加して2日間培養した。以上の様に誘導した抗原負荷DC(pulsed DC)を抗原提示細胞とし、自己リンパ球と固相化 CD3 シャーレで2日間培養した。その後リンパ球を回収し、IL-2を添加した培地で5日間培養した。リンパ球に対して1週間毎に3回の反復刺激を行った。また、tumor lysate を負荷していない抗原未負荷DC(plain DC)を抗原提示細胞とした群、DCを用いず、tumor lysateを直接抗原とした群を同様に作成した。これらの群について、抗原刺激によるINF-γ産生能を測定し、抗腫瘍効果について検討した。
DCのフローサイトによる解析では、誘導前の状態ではCD14の発現率は高く、一方CD83、CD80、ICAM-1、CD86、HLA class II の発現率は低かった。サイトカイン+tumor lysateにて誘導・刺激した後の状態では、CD14の発現率は低下し、代わってCD83、CD80、ICAM-1,CD86、HLA class II の発現率が上昇していた。HLA class I は、培養の前後で高率に発現しており、明かな変化は見られなかった。
誘導した CTLのINF-γの産生はリンパ球+PC-14の群が有意に高く、抗 HLA-A2抗体の添加によって有意に抑制された。
以上より健常人抹消血単球由来のDCに肺癌細胞株のtumor lysateを負荷することにより、ヒト肺癌細胞に対するCTLを誘導する系を確立した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 目次裕之: "ヒト肺癌細胞 tumor lysate 負荷樹状細胞による細胞障害性リンパ球誘導の基礎的検討"米子医学雑誌. 51巻1号. 39-49 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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