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1999 年度 実績報告書

中枢神経系幹細胞と中胚葉組織の同時移植による脳梗塞ラットの機能回復に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11770774
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

福永 篤志  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10265829)

キーワード神経幹細胞 / 中胚葉組織 / 同時移植 / 脳梗塞 / 脳血流 / 機能回復
研究概要

1)われわれ独自の小泉-Longa変法により、常に安定した脳梗塞モデルラットを作製することができた。
2)hematoxylin-eosin(HE)染色により胎生10.5日ラット中脳胞部神経板組織は、脳梗塞という病的環境下においても移植後2ヶ月以上にわたって生着し続けることが確認された。
3)移植片の中には、ドナー由来を示唆するtyrosine hydroxylase陽性細胞が多数確認された。さらに、glial fibrially acidic protein陽性細胞やneurofilament-68陽性細胞、そしてdopamine- and adenosine3',5'-monophosphate-regulated phosphoprotein32陽性細胞も観察された。ただし、これらがドナー由来のものであるかは、今後ドナーをDiI(1,1'-dioctadecyl-3,3,3',3'-tetramethylindocarbocyanine perchlorate)等でマーキングすることによって明らかにしたいと考えている。
4)HE染色により移植片内およびその周囲には多数の血管新生が確認された。またMicrofil(血管内注入色素)により移植片の周囲に拡張した血管が蛇行しながら移植片を取り巻くように走行している像が確認された。移植片内部には細い血管が多数観察された。
5)移植後の機能評価としてwater-maze法と、treadmill task、tail testを行い、その全ての検査において移植群はvehicle群(DMEMのみ注入)と比較して有意に改善傾向が認められた。
来年度においては、放射線同位元素(^<14>C)を用いたオートラジオグラフイー法により、移植片とその周囲の血流量を定量する。また、移植片の長期にわたる生存を確認したいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 福永 篤志、他: "中枢神経系および脳を標的とした再生医療の役割"BIO INDUSTRY. 17(2). 17-25 (2000)

  • [文献書誌] 内田 耕一、他: "神経幹細胞の生物学的特徴とその治療への応用"脳神経外科. 27(9). 787-797 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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